※当院では毎月2回透析患者さんの定期の血液検査を行っています。これにより現在行われている、透析療法・食事療法・薬物療法が適正であるかを確認しています。また、合併症の有無などもチェックしています。
なお、数値の前の☆印は目標値です。
☆印に無いものは基準値を記載しています。透析をしている方の検査値は目標値でのコントロールを目指しており、一般的な基準値とは異なる場合があります。
※1:食生活が適切かを確認する検査
アルブミン(Alb):3.8~7.8g/dl低いと栄養状態が良くないときがあります。
カリウム(K):3.5~5.0mEq/l果物や野菜など取りすぎると高くなり心臓に負担を与えます
リン(P):☆3.6~6.0mg/dl ほとんどの食品に含まれていますが、特に食品添加物に注意が必要です。食べる量が少ないのにリンが高い場合は添加物が多く含まれている食品を食べていると考えられます。この場合薬が効きにくいので食事の見直しをしましょう。
※2貧血が進行していないか確認する検査
Hb(血色素量):☆10.0~11.5g/dl
Fe血清鉄:☆51~150ug/dl TSAT鉄飽和率☆20%以上
フェリチン:☆75~300ng/ml
消化管出血などがある場合値が低くなる事があります。この検査値をみながら薬の調節や追加の検査を行います。
※3ミネラルバランスを確認する検査
Ca(カルシウム):☆8.4~10.0mg/dl
P(リン):☆3.5~6.0mg/dl
PTH(副甲状腺ホルモン):☆60~240pg/ml
骨の代謝に関係するカルシウム、リンや副甲状腺ホルモンのバランスが乱れることで骨がもろくなったりします。
※4その他の血液検査
BUN(尿素窒素)、Cr(クレアチニン)
透析の前後に測定し、十分な透析が行われているか確認します。
BNP精密測定:☆100pg/ml以下
心臓に負担がかかっていないか、ドライウェイトが適切かを確認しています。
GA(グリコアルブミン):☆22%以下
血糖コントロールの状態を確認します。
CRP定量:0.3mg/dl以下炎症の有無を確認します
またここには記載しておりませんが、肝機能や脂質などの検査もおこなっております。
この場合基準値で数値を見ています。
Ns NS Ns HA
更新日:2016.1.26
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