透析一口メモNO.2はドライウェイトの続きです。 透析終了時に目標とする体重がドライウェイトです。 透析患者さんでは尿量が少ないために、透析の間に水分がたまり、循環血液量が常に適正となる体重を保つ事は出来ません. そこで便宜的に「血圧を維持する為の必要最低限度の体重」をドライウェイトと考えることができます。 しかし、血圧が透析中に下がる要因は①塩分,水分のとり過ぎによる体重の増え過ぎ ②寝不足,体調不良 ③薬の不適切な使用 など様々です。 ですから患者さん自身も生活を整えて、且つ、医療サイドでも十分注意を払っていないと適切なドライウェイトの設定は難しいという事になります。 虎ノ門病院の透析センターの原先生が「ドライウェイトは頻回に変わる物です。」と仰っていました。 患者さんの食欲、血圧、心胸比、エコー所見など種々の条件を考えてドライウェイトが変わる時があります。 病気の性質上、完璧な設定は不可能ですが、私達は心臓に負担のかからない(=寿命を延ばせる)設定を心がけています。 患者さん本人、ご家族のご協力、ご理解をお願いします. |
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