当クリニックの第1回の透析一口メモはドライウェイトに関してです。 透析終了時に目標とする体重がドライウェイトです。 これはどうやって決まるのでしょう。 ドライウェイトの設定が高すぎても低すぎて寿命が短くなります。 この設定は実に難問題です。
実はドライウェイトに2つの定義があります。 まず第1は「体の中の血液の量(循環血液量)が適正な体重」です。 腎機能が正常な時の体重です。 透析終了時にこの体重になれば透析日の血圧低下や脱力感は少なくなりますが,逆に非透析日には水分過剰になるから厄介です。
2番目の定義は「血圧を維持する為の必要最低限度の体重」です。 これ以上体重を下げると常に血圧が下がる状態です。これなら透析中に血圧が下がる度にドライウェイトをあげていけば良いので簡単に決まりそうですね。 ところがこの考えは危険なのです。何故かって? 続きのお話は次回にしましょう。 |
|