糖尿病の状態を知る手がかりは 血糖値 と HbA1c です。
★血糖値
血液にとけている糖分(ブドウ糖)の濃度が「血糖値」です。甘いものを食べた時だけでなく、通常の食事でも、血液中の糖分の濃度は高くなります。本来は身体が糖分を上手に使ったり、あまった分を貯蔵する仕組みが働くため、血糖値が一定以上に高くなることはありません。糖分を処理しきれなくなると、血糖値は高くなります。
★HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
血液が赤いのは「ヘモグロビン」という色素があるためです。この色素は、血液中を漂ううちに周りの糖分と少しずつ合体していく性質を持っていて、血糖値が高ければ高いほど、合体するヘモグロビンの量も多くなります。糖分と合体したヘモグロビンの割合を示したものが「HbA1c」です。合体する速度もゆっくりで、一度合体したら離れない性質を持つので、過去1・2ケ月間の血糖値の平均をよく反映します。数日だけの「がんばり」や「不節制」ではあまり変化しません。 |