2020年10月7日(水)
2020年度 院内血液検査機器の精度評価
院内の血液検査の機械の精度評価の結果が出たので紹介します。
〈1〉一般生化学検査
当院で使用している一般生化学検査の測定機械は富士ドライケムというものです。正しい血液検査結果無しには正しい診断治療は不可能ですから、機械の精度は非常に大切です。当院では富士フィルムメディカル株式会社品質保証グループの行った富士ドライケムサーベイ(参加台数1739台)に参加して以下のような成績を得ました。
尿素窒素:A判定
尿酸:A判定
クレアニチン:A判定
GOT:A判定
GPT:A判定
すべてA判定でした。特に腎機能の評価項目であるクレアチニンは大切な検査ですので下にグラフを掲示します。真ん中に近いほど正確な値ということになります。かなり正確な値が出ていることがわかります。安心して受診していただいて良いと思います。今後とも正しいデータで正確な診療を心がけていきたいと思っています。

〈2〉HbA1c
東ソー株式会社の行った「2020年 東ソーHbA1cコントロールサーベイ」(参加台数1872台)に参加し、以下の成績を得ましたので紹介します。
2つの濃度の試料を測定し、当施設の測定値と参加全施設の平均値とを比べ評価されます。
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当施設測定値 |
参加全施設 平均値 |
Sample-A |
5.0% |
5.08% |
Sample-B |
10.1% |
10.09% |
測定値分布

Sample-A、Sample-Bの両検体において、かなり平均値に近い正確な値が出ていることがわかりました。
糖尿病治療において、HbA1cは患者様の病状を知る上で重要な検査です。
今後も正しいデータを用いて診療を行いたいと思います。 |